勝負は卓を囲む前に決まっている─麻雀必勝法
ちょうど時間もあることだし、書き直すとしよう。宇宙語は見てて気持ちのいいもんじゃない。

さて、麻雀必勝法である。内容は麻雀よりもお金が好きな人向け。

1.自分より明らかに弱い相手と卓を囲むこと
この「明らかに弱い」という部分については、一切妥協してはいけない。フリー雀荘の平均順位2.5の打ち手と2.4の打ち手とのあいだには歴然たる技量の差があるが、稼ぐ麻雀を志向するのであれば、こんな程度の差ではまるっきり不充分だ。目安は、

「同じ面子で1000半荘こなして、自分の平均順位が2.0を上回ることが期待できる」

こと。必然的に、年に数回程度しか麻雀を打たない、偶さかヒリつく勝負をしたい、という人々と卓を囲むことになる。

2.可能な限り高いレートの場を立てる
説明不要。

3.人間関係のケアは忘れないこと
ある意味、最重要の条件である。デカピン以上のレートで大勝したとしても、支払いをバックレられたらそれまで。泣き寝入りするより他ない。やってることは純然たる賭博なのだから。他の面子との人間関係が捨てていい程度のものなら、俺だってバックレる。だからこそ、麻雀以外の付き合いも大事にしなければならない。

4.金銭的に余裕のない相手とは打たない
これは支払い能力の問題ではない。倫理の問題である。すなわち、カツカツの生活をしている相手から毟りとるのは、人倫に悖るということである。人間と畜生の境界線を越えてはならない。これは自分自身の人品を守るためにも重要なことだ。

もう数年前になるが、俺と友人との麻雀に混じりたい旨申し入れてきた大学生がいた。ネット麻雀ではそこそこ勝てているらしく、現物の牌で真剣勝負をしたいのだと。当然制止したのだが、如何せん彼は分からず屋であった。やむなく面子に加えて1日回した結果、彼は-144、俺は+120(レートはデカピン)。言わんこっちゃない。現金にして144000円の負け、オタオタしている彼を見かねて、俺は自分の勝ち分すべてを彼の負け分に充当した。このことによって、俺は自らの矜持を守ったのだ。時間を無駄にはしたが、満足している。

幸い俺の友人には、いいとこに勤めてる独身貴族が大勢いる。「稼ぐ麻雀」を打つのはほぼ彼らとである。

11/22 実戦録
友人が、麻雀覚えたての会社の後輩を連れてきたいという。初心者とはいえ、上に述べた大学生とは訳がちがう。俺より少々若いだけで、金には全く困っていない独身貴族である。面子に加えることについては何ら問題はない...はずなのだが。一抹の不安が頭を過る。もし彼が初心者といいつつ、羊の皮を被った狼だったら?一応、保険をかけておこう。レートは「控えめに」ゴジュー(5・10)でどうでしょう?後輩を連れてきた友人と、もう一人の友人も快諾。いざ開局。

さて、この初心者君の力量はどんなもんだろう?早速、東パツに親リーが入る。初心者君は...オリる気配なし。3巡目に放銃。ちと手牌を見せてもらうと、ドラなしタンヤオ三色の目もなしのピンフ手のリャンシャンテン。...この子、本当に初心者なんだ。ひと安心。さりとて彼はとにかく打牌選択が遅い。18:00までというタイムリミットもあったため、最初から最後までエンジン全開で戦うことに。

結果:211211の+201(100500円)。場代は俺が支払ったので9万いくらかの浮き。少々出来すぎだった。

総括:点ピンのフリーで平打ちした場合、年間3000半荘打って平均順位2.2、これが生活を維持できるボーダーラインである。多少ぜいたくしたいか、あるいは将来のために貯蓄したいとなると、概ね2.1以上が必要になる。これが殆ど不可能に近い数字であることは、多少なりとも麻雀を嗜んだことのある人なら容易に理解可能であろう。卓上で差をつけられないなら、卓外で差をつけるしかない。俺の麻雀は、いわば「弱者の戦術」の極北にあるものなのである。

付言すると、収支云々抜きにして、俺は麻雀が好きである。それゆえ、点5だろうが点3だろうが、誘われれば喜んで行く。...まぁ、フリーを主戦場にしてる人々にはそうそう勝てないわけですが。

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