Reflections on “Caw‐go”Decks

自分語りですまないね。

環境の理解度、ならびに練習時間が圧倒的に欠如している状態でコントロールを使うのは自殺行為である。それは知っている。
しかし、である。最近の俺は“Caw‐go”に惚れ込んでしまっている。デッキに「美」を感じたのはフェアリーを手にして以来のことだ。

話は先週末に遡る。プロツアー・パリの結果を受け、俺はボロスをGCCに持ち込んだ。石鍛冶4積み、緑黒剣入り。

結果はパッとしないものだった。
赤単 ○××
青黒コン ○○
ヴァラクート ×○○
赤単 ×○×

ボロスの構造的欠陥は全く解決していなかった。「あらゆる除去が怖い」「メタ外に弱い」。これら既知の事実を再確認させられただけだった。
尤も、ボロス自体は依然として強いデッキではあるようだ。GCCの翌日のpwcの優勝デッキは、他ならぬボロスであった。レシピを確認したところ、百足ゼロ、石鍛冶と鷹は4。ダメージの期待値を常に高く保つという方向性から、確実にアドを積み重ねる、という方針にシフトしたものだろう。合理的な選択である。

それはそれ、私が一番がっかりさせられたのは「ボロスにおける黒緑剣の弱さ」だった。
高速ビートにおいて、相手に選択権のある1ディスカードは効果的とは言い難い。土地をアンタップする能力も、やはりデッキとかみ合っていない。ボロスのマナカーブは下に寄っており、第２メインに大量のマナを必要とするケースは少ない。相手のターンに構えるべきカードも稲妻くらいのものだ。

このような黒緑剣への低い評価は、“Caw‐go”を本格的に回してみたことにより一変した。
剣装備→アタック→ギデオン（もしくはカウンターのためのマナを残す）。
他にも強い動きはいくらでも思いつこう。
とにかく、コントロールに投入された黒緑剣は化け物だった。私はすっかり魅せられてしまった。

さて、ここからが本番。コントロールの装備品は鬼神の如し、というのはもはや衆目の一致するところ。装備品へのマークは一層厳しくなろう。そして置物対策は環境にふんだんにある。破壊するも良し。石鍛冶でサーチしてきたところにハンデスを突き刺すのもよし。
そんなわけなので、いったん対処された装備品を再利用するエンジンが求められる。そう、「太陽のタイタン」だ。恐らく採用率がアップすることだろう。

さて、お次は「相手の装備品にいかに対処するか」である。
前述の通り、今後の石鍛冶デッキは墓地の再利用を前提としてデッキを組むことになる。となると、破壊では不十分、追放が必要となる。よって置物破壊に最適なのは「神への捧げ物」よりも「存在の破棄」だろう。
尤も、これは「装備品の再利用を防ぐ」という見地からの考察に過ぎない。対コントロールではソーサリータイミングが徒となり得よう。対ビートダウンではライフゲインが重要な局面も多い。どっちがよいかは、私には確言しかねる。

とまれ、デッキは以下のようになりました。

1乾燥大地
1沸騰する小湖
4天界の列柱
4氷河の城砦
4金属海の沿岸
4地盤の際
4島
4平地

1太陽のタイタン
4戦隊の鷹
4石鍛冶の神秘家

4精神を刻むもの、ジェイス
2ギデオン・ジュラ
4呪文貫き
2冷静な反論
2マナ漏出
1剥奪
4審判の日
4定業
1シルヴォクの生命杖
1饗宴と飢餓の剣

サイドボード
2瞬間凍結
4失脚
1エルズペス・ティレル
1肉体と精神の剣
3漸増爆弾
2悪斬の天使
2存在の破棄

メインの除去を審判の日に頼り切っているので、ゴブナイトやボロスに脆い。よってサイドに9枚の対ビートダウンカード。
問題はヴァラクート対策が少ないこと。今後のメタ次第でいろいろ動かすことになるだろう。