「未来が怖い」と感じたことはありますか?
2010年11月29日怖いです。率直に言って。
リンクしてる方々はご存知のとおり、俺は今とある大学の博士課程に在籍している。こういうと多少聞こえはいいかもしれんが、実態はただの「研究するフリーター」だ。
学位取得への道程は険しい。片手間に仕事をしながらでは尚更だ。具体的には、俺の眼前には次のようなタスクがある。
1 査読論文(研究者による内容の審査が行われる論文。無論落とされることも多々) あと1本
2 その他の論文 あと2本
3 博士論文本体(だいたいA4で300枚くらいが目安)
その他に各種学会での発表がある。そして研究が進めば、目を通さなければならない文献も幾何級数的に増える。当然、研究範囲のケイジング(範囲を区切ること)はしているが、それで何か楽になるわけでもない。
そして何より恐ろしいことに、これらすべてをそつなくこなし、首尾良く博士号を得たとしても、その先は何も保証されていないのだ。
今や大学の助教(助手)は2年間の任期付き職に過ぎず、専任職への道は開かれていない。ポスドク向けの「特別研究員」なる制度もあるが、こちらもご多分に漏れず任期付き。これらの腰掛け的ポストに就いている間に常勤の職を見つけるのが研究者の常道なのだが、もし見つからなければ、立派な高齢フリーターの出来上がり。うまいこと専任のポストを手にできたとしても、どんな田舎の大学・研究機関か分かったものじゃない。今と同じ研究環境(例えば資料の収集などについて)は望むべくもない。
※大学の専任教員の公募は、どれも天文学的な競争倍率。研究環境のまともな大学に入れる可能性はほとんどない。
なんでこんなことを書いたのかと言うとね。大学学部時代の同期同士で先日飲んだんだ。皆きちんとした職場で働いており、それなりの地位に就き始めている。そして一部は妻子持ち。その中に、何も持たざる者の俺。分かってて入った世界とはいえ、急に未来が怖くなってね…。
俺が会社を辞めて博士に入ったとき「止めるなら今の内だよ」と半ば自嘲気味に話してくれた先輩がいた。その先輩はすでに学問の世界を去った。
自分の未来が怖くなること、みなさんにはありませんか?
リンクしてる方々はご存知のとおり、俺は今とある大学の博士課程に在籍している。こういうと多少聞こえはいいかもしれんが、実態はただの「研究するフリーター」だ。
学位取得への道程は険しい。片手間に仕事をしながらでは尚更だ。具体的には、俺の眼前には次のようなタスクがある。
1 査読論文(研究者による内容の審査が行われる論文。無論落とされることも多々) あと1本
2 その他の論文 あと2本
3 博士論文本体(だいたいA4で300枚くらいが目安)
その他に各種学会での発表がある。そして研究が進めば、目を通さなければならない文献も幾何級数的に増える。当然、研究範囲のケイジング(範囲を区切ること)はしているが、それで何か楽になるわけでもない。
そして何より恐ろしいことに、これらすべてをそつなくこなし、首尾良く博士号を得たとしても、その先は何も保証されていないのだ。
今や大学の助教(助手)は2年間の任期付き職に過ぎず、専任職への道は開かれていない。ポスドク向けの「特別研究員」なる制度もあるが、こちらもご多分に漏れず任期付き。これらの腰掛け的ポストに就いている間に常勤の職を見つけるのが研究者の常道なのだが、もし見つからなければ、立派な高齢フリーターの出来上がり。うまいこと専任のポストを手にできたとしても、どんな田舎の大学・研究機関か分かったものじゃない。今と同じ研究環境(例えば資料の収集などについて)は望むべくもない。
※大学の専任教員の公募は、どれも天文学的な競争倍率。研究環境のまともな大学に入れる可能性はほとんどない。
なんでこんなことを書いたのかと言うとね。大学学部時代の同期同士で先日飲んだんだ。皆きちんとした職場で働いており、それなりの地位に就き始めている。そして一部は妻子持ち。その中に、何も持たざる者の俺。分かってて入った世界とはいえ、急に未来が怖くなってね…。
俺が会社を辞めて博士に入ったとき「止めるなら今の内だよ」と半ば自嘲気味に話してくれた先輩がいた。その先輩はすでに学問の世界を去った。
自分の未来が怖くなること、みなさんにはありませんか?
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