月曜日は普通にお仕事。忌々しいことこの上ない。

(金曜深夜~土曜日日中)
金曜深夜より、溜まっていた文献に夜を徹して目を通す。
論文作成の下準備だ。
本来楽しい時間のはずなのだが、この焦燥感は何だろう。
多分年齢のせいばかりではない。

学部生のころは楽しかったな…。
学位のことも査読のことも業績のことも何にも考えず、ただただ関心の赴くまま読みたい本を読み、書きたいものを書いていればそれでよかった。

「(遊びは)故意に育成された遊びの形式によって特定の目的を実現する企てを隠すための、偽りの仮面の装いであってはならない。
真の遊びはあらゆる宣伝を締め出す。それはそれ自身の中に目的をもっている。」『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ(1872~1945)、中央公論新社、1971

要は行為の外部に目的ができてしまうと、本来遊びであったはずのものが遊びじゃなくなってしまうのだね。
「社会的な不利益を蒙らずに、中途で投げ出す権利がある」という状態のなんと喜ばしいことか!
好きなことを好きなようにやれないのは、嫌いなことを強制されるより辛いものだ。
リーマン時代と今と、どちらが幸せなんだろう。もはやわからない。
プロ野球選手もプロMTGプレイヤーも、おそらく似たような気持ちなんだろう。
満足なんて、ないよ。

(土曜夜~日曜日)
斯くのごとく滅々とした気分で文献渉猟を終えると、今度は本物の遊びの時間だ。
友人3人連れ立って、鹿島までムラサキイカの夜釣りに行くのだ。
こういうとき、車の免許がないって素敵。
慣れない道を交代で運転する友人達を尻目に助手席で一人晩酌。
脳味噌絞った後のビールの美味いことと言ったら。
友人たちの恨みがましい目が忘れられない。
ごめんなさい…高速代は負担いたします。
ムラサキイカの別名は「バカイカ」。
なぜって「バカでも簡単に釣れるから」。
さもありなん。
この釣り初体験なのだが、めちゃめちゃ簡単に釣れる。
外海のためそれなりに海面は荒れており、タナが取りづらいにもかかわらず1キャスト2本くらいの割合でボンボン乗ってくる。
気づけば俺達3人で計157ハイの大漁。
…どうするよこれ。
ちなみにこのイカは冷凍のロールイカ等に使われるシロモノで、イカのランク的には最下層に属する(最上層はアオリイカ)。簡単に釣れるものは、味もそれなり。
生食はできない。イカソーメンは不可。塩辛も無理。
協議の結果、3人でできるだけ食って残りは3分割して持ち帰ることに。
友人のアパートになだれ込み、調理開始。
運転の負担がない俺は、ここからが本番。
内臓だけは取ってしまわないと冷凍もできないので、ひたすらイカの解体作業が続く。
慣れると1ハイ1分でさばけるなのだが、さすがに数が数。
イカがゲシュタルト崩壊状態。
瞼を閉じるとイカの臓物が浮かんでくるの…。

イカ飯、イカ焼き、イカフライ、イカとニンニクの芽の中華風炒めetcなど調理の趣向を凝らし、何とか3人で50ハイほどは消費。
同時にビールも1ケース消費。

残りは各自持ち帰り、細々と消費することに。
自宅の冷凍庫はイカで一杯。
先週のイシモチもまだ残ってるのに、どうしようこれ。
ご近所さんに配りつつ、何とか片付けるとするか。
当分外食は禁止だな。



コメント

えれめん
2010年9月21日14:16

リリースしないんですか???

先生様
2010年9月22日2:02

単に釣るのに夢中で気が回らずですよ。
思えば烏賊達には気の毒なことをしたかも。

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